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 現在イスラエルはガザ南部にも全面侵攻、現時点で220万人の住人の内、80%が家を追われ、国連施設に110万人が避難を求めています。

 36ある医療施設の内、部分的にも機能しているのはわずか14。

 この状況で「殺害した戦闘員と民間人の比が1:2」であることをイスラエル軍の報道官は「この比率は大変良く、おそらく唯一無比もの」と嘯きました。

 これはもはや国際社会に向かって「ジェノサイド」を宣言していることに他ならない。

 国連事務総長は50年ぶりに国連憲章99条に基づく要請を安保理に行いました。

 しかし、結局は米国の直接介入がなければ、ネタニヤフは止まるつもりはない。

 ここまで来ると、政治学で言う「民主主義国家」と「権威主義国家」の分類も再検討が必要だろう。

 イスラエルはこの分類で言うと、男女平等も含めて「民主主義国家」の典型。中東諸国は全て「権威主義体制」となる。

 しかしジェノサイドを国際社会の眼前で繰り広げる「民主主義国家」とそれを支持する自由主義世界リーダーの図式、規範的には完全に崩壊した。

 国際秩序の覇権国家米国と中核の欧日の「帝国主義」列強時代からの連続、という視点の方が、分析フレームとしては遥かに説得力がある。

 しかし国際政治学者、これに対応できるかな?

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