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 イスラエルのガザ侵攻をG7の政治家の中で、最も原則的に批判して来た仏のド・ヴィルパン元首相、案の定「反ユダヤ主義」との批判を浴び始めている。

 しかし、そこは自身詩人ででもあり、マラルメ論も上梓している最後のゴ―リスト(ド・ゴール主義者)、

 「パレスティナを支持することは「反ユダヤ主義」ではない。

 全ての道はローマに通じるが、全ての批判は反ユダヤ主義に通じない

 反ユダヤ主義にならずとも米国を批判することは可能。」

 などなど「反ユダヤ主義」という言葉で韻を踏んで滔々と反論している。

 これでは、ド・ヴィルパンとマクロン、どちらが仏大統領かわからない。

 ちなみにWWII以後のド・ゴール主義の大物作家はA.マルロー。マルローはスペイン市民戦争の際、自ら操縦士となって共和国軍に参加。

 これに対し、サルトルはナチス占領下のレジスタンスに参加しながら、パリ解放を迎える。

 WWII以後、文化言説的には右がマルロー、左がサルトルだったわけだが、仏でも左右の軸が如何に右に寄り過ぎたかわかる。

 ちなみにA.マルローは1930年代の人民戦線を代表する知識人・作家であり、歴史的には極めて重要な存在だが、今の仏文科でマルローを読んでいる人はいないのではないか?

 

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