ところで、J=L.メランション、長らく「ル・モンド」など仏主流派メディアでは「極左」・「ポピュリスト」と言うレッテルを貼られている。
なんとなれば、メランションは「反自由主義」の旗の下、大統領選で、極右マリーヌ・ルペンとウルトラ新自由主義者マクロンを共に破る可能性がある政治家だからだ。
特に第1回投票でルペンとメランションが残った場合、これはメランション大統領は確実である。
日本では「メランションも所詮共和主義者」、「その意味で政教分離と「反イスラム」」に囚われている、挙句の果てには「ヨーロッパ啓蒙主義の破綻」などと大法螺を吹く、フランス語もできない研究者がいるが、これは笑止千万と言う他ない。
いずれにせよ、メランション、この3分未満の演説の中で仏メディアを激しく批判して、まことに精力的である。
ちなみにリクードはシャロン党首の下、ガザ撤退を破棄しており、今回のネタニヤフ政権外相の「ガザ併合」宣言も、ある意味「初志貫徹」と言える。
問題は米国が、こんな「べらぼう」な話を支援しては、現在の国際秩序そのものが崩壊する、ということ。
日本政府は米国に、即時停戦、最低でもオスロ合意の線まで戻るように説得を試みるべきです(現在ヨルダン西岸もかなり削り取られている)。