「英国の経営者報酬、労働者の118倍に」
ヨーロッパではロシア・ウクライナ戦争以来、急激にインフレが進み、一般市民の生活は英仏独などのEUの中核部分でも苦しくなっています。
他方、この状況でも大企業経営者の報酬が上昇を続け、ついに英国のトップ100企業経営者の報酬は、労働者の118倍となりました。2020年は79倍、21年は108倍ですから年々拡大していることになります。
報酬上位には英国の最有力軍需産業BAEシステム、石油メジャーのBP(メキシコ湾で2010年に原油の大量流出事故を起こした)が入っています。英国軍需産業はウクライナ戦争から巨額の利益を得ている。
経営者の平均報酬は約7億円になりますから、日本の財界が「日本はまだ低い」と羨むのもけだしむべなるかな。
BAE、BPは18億、トップの製薬会社アストラゼネカは27億6千万、労働者の年収中央値は約550万ですから、これはどこから見ても「公平」とは言えません。
英国は米国と並んで、経営者報酬が高い(高すぎる)国ですが、これはいくらなんでも「行き過ぎ」です。
米国のサンダース支持者、英国のコービン支持者の多くが若年層であることも頷けます。