「中国が日本産の水産物全面禁輸」
今回の原発汚染水の海洋放出が漁業関係者の全面的な反対を押し切り、また「合意」をも踏みにじった「暴挙」であることは、すでに多くの指摘がある所です。
この汚染水の海洋放出を受け、中国は日本産の水産物全面禁輸を発表。日本産の農林水産物の輸出先の4割は中国です。これに韓国・台湾(共に規制あり)を合わせれば、5割を超えます。
5割の取引先が「蒸発」するとなると、これはビジネスとしては致命的です。
政府・経産省は「全責任」を持つなどと「空手形」で啖呵を切っていますが、日本の農林水産業を壊滅に追い込みかねないこの「責任」はどうとれるのか?
しかも、この原発汚染水海洋放出問題は、拙速に進めず、東アジア近隣諸国と慎重かつ誠実に対話を続ければ、「全面禁輸」などという破滅的な結果は避けられた筈です。
自民党の麻生副総裁は8月8日に台湾を訪問、そこで中国に対し「戦う覚悟」と挑発。この件でも不必要に中国政府を怒らせています。
現在の右派韓国政府は、あまりにも「時代錯誤的」な方針を振り回しており、次期大統領選では確実に負けるでしょう。
そうなると、原発汚染水放出問題で日本が東アジアで全くの孤立無援になる可能性も排除できません。