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「SNSと投票行動」

 長時間に及ぶSNSへのアクセスが「ヒト」の情動・感情・認知に「悪影響」を与えていることは、ビッグデータと脳科学、認知科学(心理学)による「エビデンス」があります。これは幼児・児童に顕著ですが、リアルな世界との「社会的つながり」を失った場合、大人でもはっきりと表れます。

 ところで、SNSへのアクセス頻度と政治的投票行動の相関関係については、まだ「エビデンス」に基づいた結果は出ていないようです。

 2016年の米大統領選でも、FBから大量に提供されたビッグデータに基づいた、ケンブリッジ・アナリティカ(コンサル会社)による選挙戦略がトランプ当選に有効であったかは不明です。
(トリニタード・トバコのような人口が少なく、またインド系と黒人系の分断線が明確な場合はKAの介入は投票に明らかに影響を及ぼしました。)

 現在までメディアと政治投票行動の相関がはっきり出ているのはTVです。

 日本では一日のTV視聴時間が長いグループほど自民党支持率が高い、という傾向は長年続いています。

 TVのメディアにおけるプレザンスが低下し続ける中、この傾向はいつまで続くのか?TVの劣化が急速に続く現在、これはなかなかに微妙な問題だと思われます(TV自体消滅した方がよいのか?という問いを含め)。

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