「2022年の大学設置基準の法改正とZ大学(仮)」
さて、昨年秋に大学設置基準の法改正が行われたことは以前投稿しました。
この法改正を詳細に検討・分析した北海道大学の光本滋教授によれば、これは「設置基準」を「底抜け」させる「全面的改定」とも言えるもの。私の言葉で言えば「究極の規制緩和」とも言えます。
ZEN大学(仮)に関して言えば、「教室、研究室、図書館、医務室、事務室その他必要な施設」、「添削等による指導並びに印刷教材等の保管及び発送のための施設」の従来の規定を削除、「図書館の閲覧室の削除」、「運動場の規定の削除」、これは「いずれもZEN大学を創設するために行われた改正であるよう」と光本教授は述べています。
つまりZ大学はコストをミニマムにして、通信制としては「破格に高い」授業料を予定している、ということになる。
さらに問題は「破格に高い授業料」を払って卒業する毎年5千人の雇用の「受け皿」をどう考えているのか?ということだろう。