原爆ドームを背景に、岸田首相とゼレンスキーの「同盟」を視覚的に演出している(「日経」)。
キャプションには「平和の決意、今こそ」とある。
NHKでもゼレンスキーと岸田の映像をせっせと流していたらしい。
ゼレンスキーは演説で「バフムートと広島は似ている」と発言(うーむ)。
しかしノーベル平和賞受賞団体ICANと国連総長グテレスは、核禁止条約に加盟しようとしないG7(米覇権同盟)を強く批判。
サミットに招待されたインド、ブラジル、インドネシアもG7には同調せず、声明は別にした。
ブラジルのルラは元来今回の戦争の政治的責任はNATOにあるとの立場なので、ゼレンスキーとの会談も拒否。
何度も書いたが、ロシアのウクライナ侵攻は当然批判されるべき。
しかし、中ロとの対決を前提とした軍事同盟に加盟、改憲すべきかは別問題。また被爆地「広島」での「核不使用、通常兵器のみ」のデモンストレーションは悪質な「政治利用」です。
千葉雅也さん、「ゼロ年代という戦間期」とやや無邪気なことを言っているが、世界はもはや「第三次世界大戦」に入りつつある。
「哲学者・作家」として資本主義を最近はどうも「批判」されているけれども、この世界戦争の危機をドゥルーズを使って、どのように分析・克服できるのか、提示するべきだろう。