米国の一般市民と原爆
米国の一般市民の多くは原爆投下後の広島・長崎の惨状を「知りません」。
米国では原爆投下の際の「キノコ雲」の映像は流れますが、「そこで終わり」なのです。
1995年にスミソニアン博物館で「原爆投下」の正当性を問い直す、というコンセプトで広島・長崎からの被爆資料を展示する企画が立てられましたが、これも退役軍人会の圧力で開催中止に追い込まれました。
さて、昨日米国一般市民の原爆認識に関する興味深い投稿がありましたので、紹介します。
「数年前、夫と「この世界の片隅に」を観たんですよ。夫は知識として原爆は知っていたけど、実際に市街地に落とされ、市井の人々の生活が一瞬で奪われたこと、生き延びた人も地獄の苦労があったこと等は知らなかったようで、映画見終わって泣いてた。野原に落とされたと思ってたって」
「原爆投下は戦争を終わらせるために必要だったと習ったけど、すずさんのような人たちの上に落としたとは思わなかったと。本当に申し訳ないと言って泣いていた。」
これはいろいろな意味で驚きです。「この世界の片隅に」の映画としての評価は脇に置きます。(これについては以前投稿)
注目すべきは、これを見た米国人の夫が「原爆投下は戦争を終わらせるために必要と習った」とあること。(続く)