「ウォーターゲート事件(ニクソン辞任)は何故可能だったか?」
スパルタカスくん、「ウォーターゲート事件告発をしたのはNYT」と書いているが、これは誤り。正しくは1972年にワシントン・ポストのボブ・ウッドワードとカール・バーンスタインが「すっぱ抜いた」。
NYTは前年1971年に国防総省の機密文書(ペンタゴン・ペーパーズ)を報道した。
前者は『大統領の陰謀』、後者は『ペンタゴン・ペーパーズ』として映画化もされている。
「新左翼」気取りの、この東大准教授、この告発が可能であったのは「社員持ち株制」が云々と思いもかけぬ「ナイーブ」さを曝け出している。
この「告発」がニクソン辞任の大事件にまでなったのは、米国のもう一つの「エスタブリッシュメント」である民主党本部への「盗聴」事件であったため。また直接の工作員多数がCIA関係者であったこともあり、FBI副長官の協力も得ていた。1972年のフーバー死後のFBIとニクソンの関係も背景にある。
米共産党、ブラックパンサー、はてはキング牧師の個人電話まですべて「盗聴」されていたが、これは何の問題にもならなかった。
ブラックパンサーに至っては、パブリック・エネミー」としてFBIによる暴力的弾圧に晒され、指導部も含め、多くのメンバーが「違法」に殺害された。