「終電車」(F.トリュフォー、1980)
ナチス占領下のパリの演劇人の抵抗を描く。
ユダヤ人演出家の夫をモンマルトル劇場の地下に隠し、マリオン(C.ド・ヌーヴ)はベルナール(G.ドパルデュー)を相手役に「消えた女」を上演する。
極右=ナチス協力者の批評家(モデルあり)は芝居を「ユダヤ的」と難癖をつける。この批評家が所属する新聞「Je suis partout]
」は実際に存在した極右。映画では終戦後批評家は「世界中至る所に partout」逃げ回ることになった、と「落ち」が入る。
トリュフォーは、ブニュエル、ゴダールと同じくサルトルの熱烈なファンであり、サルトルの生前に自伝映画を撮り始めたが、これは完成しなかった。