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再び恵泉女子大学の募集停止について

恵泉女子大学の募集停止について、「従来の教育のやり方」が「雇用のニーズとミスマッチになった」的な議論がありました。

私は恵泉の場合の具体的な事情を知りません。しかし、上のような一般論が全く的外れであることは指摘しておきたい。

まず現在日本の私学は半分以上が定員割れ、定員を満たしている場合でも多くが、中国、ベトナムからブローカーを通して留学生を「調達」している。

いずれにしても日本の私立のほとんどが「私学助成金」という税金によって成り立っている。

ではここ数十年「選択と集中」が叫ばれているにもかかわらず、大学数が減らないのは何故か?

ここでは一般的な仕組みを説明します。文科省の主要な天下り先は私学の理事、事務局長、場合によっては教授です。

結果として文科省の天下り先を提供している私学は「お取り潰し」になりにくい。つまり、大学の理事が文科の後輩担当者に「それとなく」話をする(サウンド)こともあるし、何と言っても「次はお前の椅子だぞ」という殺し文句があります。

対し、「天下り」用の椅子がない大学は「とりつぶしても」OK。恵泉女子大学の場合、教授陣を見るとどう見ても、今の政府側の立場の人たちではない。

このことがもし閉鎖に関係あるとしたら真に残念です。

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