「大学ファンド」、10兆規模の資金を特定の数大学に貸し出して、年平均3%の利益を上げろ、は無理な話。
今、企業レベルで見ても、5年間3%の利益を上げつづけている企業がどれほどある?
また、政府文書によれば、「資金運用を投資に回し、その収益を得る」こともうたわれていますが、これは当然「素人」にできるわけない。
要するに、投入される資金の「かなりの部分」が金融機関(銀行、投資信託)にそのまま流れていくことを意味します。
しかし、金融機関も年3%の運用益などは当然挙げられない。無理に挙げようとすれば、ハイリスクの証券投資につぎ込むしかありません。(現在の国債の利率をお考え下さい)。
何のことはない、日銀が現在東証一部企業の3分の1以上で筆頭株主になっているくらい、無理やり買い支えている株価をさらに底上げさせるために使われるだけのこと。
しかも現在の「円安」が象徴するように、結局中期的に、日本の株式市場は「下がる」か「暴落 crash」するしかないから、ハイリスクではあっても「ハイリターン」は、まず期待できまい。そして、「暴落」のつけは結局一般市民の負担になるのです。
しかし、運用を「任される」側の「金融機関」は、損益に関わらす1%の手数料が入るわけですから、これは笑いが止まりません。