恵泉女子学園の募集停止について
恵泉女子学園が大学の閉鎖を決定したようだ。定員割れを原因としているが、日本の私立の半分は定員割れしている。
私立のかなりの部分は、中国・ベトナムからブローカーを媒介にして100人単位の「留学生」によって定員を満たしている。であるから、20代のかなりの部分が外国籍の人、という多文化都市の様相を呈しているところもある。(勿論それ自体は悪いことではない、念のため)。
この現象は定員を満たさないと、「私立助成金」という補助金を打ち切られる可能性が高くなることから来る。
とは言え、最初に述べたようにすでに私立の半数は定員を満たしていない。
一方安倍の側近であった萩生田が落選した時には東日本国際大学客員教授(加計学園)に、あるいは御用学者高橋洋一が温泉で他人の時計を「窃盗」して東洋大学を解雇された後、嘉悦大学に迎え入れられた、という例もあとを絶たない。
「アジア人の大半は主体的に思考できない」ことは「脳科学的に証明されている」と主張する中野信子(自分は例外らしい)も東日本国際大学。
対して恵泉女子学園は内海愛子さんをはじめ、日本の戦争・植民地責任、ジェンダー研究者が多い。(多くは外国籍・女性の研究者)
恵泉女子大学の閉鎖がこうした文脈と関係ないといいのだけれど。
訂正)
萩生田が落選した際に、「ありがたかった」と回想している「客員教授」を提供したのは千葉科学大学(加計学園)でした。
また、「五輪の反対する住民は爆撃で殺せばいい」の角川社長の夏野剛、世耕が理事長を務める近畿大学特別招聘教授の肩書で、竹中平蔵、大竹文雄、小林慶一郎、そして成田悠輔らとともに先月26日立ち上げた「規制・制度改革」学会の発起人、となっています。
以前も投稿しましたが、この「新学会」、「新自由主義を格差を拡大させた」とする言説は「虚構」とし、さらなる新自由主義化を目標に謳っています。
「特定の弱者にではなく個人の権利を」が創設シンポジウムのキーワード。
これは「一般市民ではなく、俺たちに税金をたかる権利を!50歳以上の「特定の弱者」には死を!」と翻訳しないと日本語をして意味が通りません。
それにしても、安倍というパトロンの死にも関わらず「文化マフィア」たち、まだまだ意気軒高のようです。
山木判官焼き討ちを知った時の彼らの顔を早くみてみたいけれども。