米国でMI6に対応するのがCIAです。WWII中に覇権国家の地位を英が米に「禅譲」する過程で創設。
戦後、米国が世界中に覇権を確立する際、「邪魔になる」政権を転覆するのに「多いに」貢献してきました。
以下の例は現在公開された史料に基づいた歴史学の「定説」及びCIA当事者が認めている主なもの。
1950年代前半、グァテマラ、イラン。共に社会主義政権でもなく、米国の経済的利権が理由ではありません。イランには巨大な石油資源がありますが、これはアングロ・イラニアン、今のBPと英国の利権。米は主にサウジの石油を押さえていました。
イランの場合、モザデクが「資源主権」の立場に基づいて、旧BPの巨大利権を圧縮し、イランに利益を還元しようとした(これ、当たり前)ため、CIAとMI6の連携によってモザデク政権は打倒、すでに亡命していた国王パーレヴィは米英の後ろ盾の下、帰国。
ですから、イランと米との対立の歴史はここから始まった根が深いものです。
ここでも米の関心は経済的利権ではなく、第三世界の反植民地主義ナショナリズムの台頭が、ソ連を利することになることへの「戦略的」懸念でした。
1965年にはやはり反植民地主義のリーダーだったスカルノをMI6と連携して打倒。この際、100万以上の民間人の犠牲者が出ました。