ラウル・ペック「I am not your negro」
ラウル・ペックはハイチ出身、主にフランスで活動する黒人の映画監督です。
ルムンバ政権をアメリカ、フランス、ベルギーによるクーデターによって倒した「ルムンバ」で知っておられる方も多いと思います。
「私はあなたの二グロではないI am not your negro」は、ゲイの黒人作家J.ボールドウィンが公民権運動の際に米国に取材した未完成のテクストをもとにしたドキュメンタリーです。
動く(?)ボールドウィンを多くみられる、という点でも貴重な映像です。
ラウル・ペックは最近日本でも公開された「マルクス・エンゲルス」の監督でもありますが、映画としては上記二作の方が優れていると感じます。
黒人の監督、というのは女性監督と同じくーー俳優はもちろんたくさんいるのですが(それでもフランスは最近)--稀な存在なので、その意味でも重要な存在では、と思います。