『コーポレート・アカウンタビリティ』 、アルゼンチンの「汚い戦争」消えた「失踪者」の不在を映し、国家と企業の共謀を糾弾するさらにその先へ踏み込み、ロゴを顔とした企業を犯罪の行為主体として激しく告発する抑制された映画で、抑制された形式の中に「車の中から手持ちカメラの監視映像」に監督の手振れする身体を通した現在形の恐怖と、演出された監視のコミカルさ(イランの映画監督ジャファール・パナヒのカメラを載せた車の使い方を想起)と、監督の主観を排した報告書のテキストの朗読…。と、印象は書き連ねられるけれど、引用のこれに尽きる
トークショーのスライドで言及された、対抗的記念碑/カウンター・モニュメントはこの2点。
ヨハン・ゲルツ&エスター・ゲルツ『THE MONUMENT AGAINST FASCISM』
https://www.shalev-gerz.net/portfolio/monument-against-fascism/
ハンス・ハーケの、作品タイトルはゲッペルスの発言「Und Ihr habt doch gesiegt!」で、オーストリアのグラーツにアンシュルスした当時のオーストリア・ナチスの歓待ぶりを忠実に再現(1988)してネオナチが燃やしたアレです。
https://360.grazmuseum.at/en/objects/und-ihr-habt-doch-gesiegt/
https://foundation.generali.at/en/collection/artworks/gf0003068000-2001-und-ihr-habt-doch-gesiegt