何をここに書き込んだかおぼつかなくなっていますが、『オオカミの家』(クリストバル・レオン、ホアキン・コシーニャ)、ストップモーション・アニメの副読本は『死と乙女』(アリエル・ドルフマン、 飯島みどり 訳)でした。少女が豚を人間に変化させる魔力を持ち、またその力がどこから転じてきたのか、“異例の大ヒット”の祝祭的な熱気とコロニア・ディグニダの名前が連想させるほのめかしとジャニーズのsexual assaultの報道が合わさって、昨年夏ごろややぐんにゃりしていました(回想)。
『死と乙女』、チリ版へのあとがき(一九九二年)と日本語版へのあとがき(二〇二三年)「平和を装う恐怖、真実と責任追及、国家暴力の闇という人類の今日的アポリア」(岩波書店の“この本の内容”より)について、作者が存命で同じ時間を生きているフレッシュさで落ち込むところがよいです