『BIG THINGS どデカいことを成し遂げたヤツらはなにをしたのか?』(ダン・ガードナー、ベント・フリウビヤ) #読了 #よしざき読んだよ
先日の『エフェクチュエーション』(とにかくスモールスタートしよう)を読んでから本書(ゆっくり考えてから素早く動こう)を読むと温度差にくらついた。
しかし、読み進めるうちに両者は本質的には同じことを書いていると気付いた。共通点は「プロジェクト(PJ)のコスト・リスクを着手前に見積もることの困難さ」だ。
『エフェクチュエーション』では、見積もりの「不可能性」を受け入れ、クイックに試行を回し続け、受け入れ可能なレベルのコスト・リスクを受け入れ続けることに着目する。
本書では、見積もりの「非ー不可能性」に挑む。挑むPJと何らかの意味で共通点を有する類例から学ぶ。そのためには、類例に携わった経験者を引き入れる、あるいは自分自身が経験者になる。
自分自身が経験者になるという方策は類例から学ぶための方策とは一見矛盾するようだが、PJの全体が破綻しない程度にPJを分割(モジュール化)し、モジュールを繰り返すことで可能となる。お決まりだが「困難は分割せよ」「経験は成功の母」だ。
読み比べて興味深い体験だった。
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