『他者と働く 「わかりあえなさ」から始める組織論』(宇田川元一)

平田オリザが推薦文を書いていたため手に取った。著者は「わかりあえなさ」を扱う点では平田と共通の課題意識を持っているが、「組織論」とあるように、よりspecificな課題、つまり会社ではたらく私たちサラリーマンに向けての本だった。繰り返し書かれるのが「自分のナラティヴ(立場)をいったん脇にやって、相手のナラティヴ(立場)を眺めてみる」ということ。本書はその先も語るのだが、いったん自分の判断を留保して相手の判断に耳を傾けてみることの重要性を滔々と説いていた。また、印象に残ったのは「仕事のナラティヴの中で主人公になる」というフレーズ。誰でもなく自分自身のナラティヴを確立することだと私は解したが、いいフレーズなので使わせてもらおうと思った。
amazon.co.jp/他者と働く──「わかりあえなさ」か

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ナラティヴアプローチの「自分の判断を留保する」ってマインドフルネスと通じるところがあるし、そういう意味で両方とも精神医学の分野で使われるのは納得感あるな。

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