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『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』(チャールズ・ユウ)

たぶん3回目くらいの通読。
今回は家族小説、つまり父-息子の対立軸を中心に読めました。息子と作ったガレージ製のタイムマシンで箱の中へ、箱の中へと縮こまっていく父を、息子が発見し、
父および息子自身と和解する話。今回はそのように理解しました。
本作におけるループは、時間によってもたらされるというより(いや、確かに一定程度は寄与しているのだが)、むしろ意識によってもたらされている? 堂々巡りの意識こそがループの原因であって、父の発見、和解がその堂々巡りからの脱出の鍵となる(たぶん)。
意識の堂々巡りが、時間の堂々巡り=ループをもたらしている(たぶん)というアイデアは非常にオリジナリティありますね。

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