『フリー・ガイ』(監督:ショーン・レビ)観ました。

メチャクチャ笑って泣いたぜ。
アルゴリズムによって定められたルーチンの中を生きる NPC たちが次第に複雑性を増し……という筋書き。恋に落ちた主人公 NPC「ガイ」が〈サングラス〉――プレイヤーキャラクターの象徴を手に入れることによって、アルゴリズムによって定められたルーチン――繰り返しからの脱出を図る。

ループものの変奏として勧められましたが、勉強を忘れるくらいに没入してしまった。ルーチンの中で複雑性を増していくアイデアがピカイチに光っていた。ルーチンからの脱出の理由を、現実側の主人公となるプログラマーたちが NPC 側に埋め込んでいたというところに落とし込んでいたおかげで、いわゆるエモパワーによる脱出以上の効果を奏していた。最高。

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途中、敵対的な NPC に対して、ガイが〈サングラス〉を自らにではなくその NPC に掛けさせることで……というシーンがあるのだが、〈サングラス〉が自由に生きることへの象徴だったことを鑑みるに、その象徴を自らだけのものにするのではなく分け与えることを示している。
分け与えることによる効果を示す点でもお手本のようなシーン。

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