『revisions 時間SFアンソロジー』(大森望・編) #読了 #よしざき読んだよ
「退屈の檻」(リチャード・R・スミス)が勉強になって、「ノックス・マシン」(法月綸太郎)で爆笑しました。
「退屈の檻」は、ループに適応し始めた主人公に訪れる、ループ特有の悲劇という筋書き。これが最古のループ SF とはたまげた。現代でも読み応えがあると思える骨格がきっちり揃ってる。ループに入るきっかけがループから抜け出せない理由にカッチリとハマっている。適応し始めたにもかかわらず……(むしろそれが「檻」が与える罰)というのが味わい深いですね。
「ノックス・マシン」は、本短編集でも屈指に端正な時間 SF っぽいし、馬鹿馬鹿しさと SF っぽさとの両立ができてたと思うんですが、みなさんはどう思いますか?