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『終わる世界、終わらない夏休み』(あきさかあさひ)

かなり勉強になりました。特に「誰がループするか/ループしないか」を登場人物間で生まれた感情の物語の根幹に据えている点。ここは個人的に悩みどころだったので参考になります。また「どうループから抜けるか」に対しても、ふんわり SF として一定の解を与えている点もポイント高し。
優れたループ SF になるための必要条件の確信を得てきて、ループする前と後とで人間関係が同じだったらせっかくループする意味がなくて、そうすると、ループする人間は一人ぼっちではなくて複数人いなければならない。そして、誰がループしているか(そしてどんな感情を持ち越しているか)が明かされるポイントが一つの山場になる。
ループを跨いだ感情の持ち越しは『All You Need Is Kill』も顕著ですね。というか、それこそが物語だし。

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