クルスク州への侵攻はよくわからないな。一、ハルキウ正面のロシア軍の後方補給線を遮断する目的か?ーーロシア側輸送網に対する積極的な攻撃が観測されていない。二、ハルキウ正面のロシア軍を包囲する目的か?ーー包囲を試みるにしては進撃速度が遅すぎる、ないし、越境地点が遠い。三、東部戦線での反攻前の陽動か?ーー陽動にしては投入戦力が過大でありその分を東部戦線に回した方がよい。四、戦後の領地交換を目標としたものか?ーー否としないがまだ早すぎ、米国大統領選挙後の情勢の変化まで越境地域を維持できる可能性が少ない。五、ロシア側が休眠と仮定できていた戦線を再活性化させロシア側に戦力の再配置を促す目的か?ーーウクライナ側も同様にベラルーシ国境を含む広範囲からの侵攻を考慮せねばならず短期的にはともかく長期的には主導権を再度(越境前より)損なう可能性が高い。

2022年9月にウクライナが見せた鮮やかなイジューム奪還を見ると、とりあえず西側諸国を含むウクライナ側のどこかに異様な作戦家がいるのはわかっているので、そいつが何を考えているかなんだよな。

ただロシア側のウクライナ内での諜報ないし情報と作戦の連携はかなりダメになっていて、少なくともウクライナ第80独立空中強襲旅団を中核とする数個旅団規模の集結と侵攻を許してしまった。これに対応できなかった。

ちなみに、ウクライナ支援という観点では日本は大国なので、2024年9月、来月の自民党総裁選挙は実は重要であったりする。我々はあんまり気にしてないんだが、諸外国からすると重要な変数なんだな。

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現代日本はあんまり資源が出ない(昔は資源大国だったが中世から近世、近代のサプライチェーンに接続していた上に地理的に大人口を保有可能だったので金、銀、銅、鉄、石炭など良好な労働条件と輸出条件で消費し尽くした)ので、今は輸入したものを組み合わせて売っていて、特に複合材料が重要になる。

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