フォロー

実は、戦車や戦闘機のプラモデルというのは、無許可でなんでも作れるわけではありません。ライセンスが生きているものには、きちんと元の会社に費用を払う必要があるのです。写真は、タミヤのF-35 ライトニングの説明書ですが、ロッキード・マーチン社のライセンスのもとで生産しておる、と書いてありますね。

ここで疑問に上がるのが、世界中の中小企業から発売されている、タミヤのキットなどへのアフターパーツです。
あれらも全てライセンスを得て生産されているのでしょうか?
答えは、全く得ておりません。完全に野放しの自由な世界でございます。ロッキード社の本業は当たり前ですが、本物の戦闘機を売ることなので、ライセンス無視だろうが、模型用の樹脂製のエンジンノズルを訴えたところで、一銭の得にもならないからです。返って会社のイメージが悪くなりますからね。

こうやって、プラモデルのアフターパーツというのは何十年も自由な世界だったのですが、そういう自由を満喫した会社が、ガンプラのアフターパーツに乗り出し始めたあたりで、軋轢が起こっている現状であります。
ガンダムは当然ですが、本物をどこかで売って稼いでいる商売ではありません。プラモデルが本体。なので、アフターパーツはバンダイさんの商売と正面から食い合うのですよね。
とはいえ、アフターパーツといえば自由!とやってきた会社の感覚というのも、そう簡単に抜けるわけもなく。そもそも本体を買った人にしか役にたたないパーツなんだから良いじゃ無いか、というのが向こうの理屈。
スケールモデルとキャラクターモデル、この二つ文化圏の軋轢が消え去るのは、もう少し時間がかかりそうです。

@wanwano タミヤ側が「宣伝」という利益を得ているという点も~タミヤは冷戦時代にソ連に模型を作りたいから図面が欲しいと乗り込んだ逸話もあるし、これはこれで矜持かも~♡

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。