聞いた話。福島のあるところで地域おこし協力隊をやっている20代の青年は、父親が元東電社員。都民だった彼がなぜ福島で地域おこし協力隊員になったかというと、原発事故が起きた時、たまたまその報道を自宅で観ていた父親がひと言「日本は終わった、おしまいだ」と呟くのを聞いたと。当時の彼はまだ小学生だったがその父親の呟きが耳について離れず、大学卒業後の先を考えた時に自然と福島で働いてみたいという気持ちになったのだそう。彼の子どもの頃からの志を果たしてこの国は活かしていけるのかどうかははっきりいって疑問だが、そういう真っ直ぐな青年が実在することは間違いなく多くの人たちの希望ではあると思っている。