いま地元では子育て支援の活動が少しずつ広がりつつあるが、条件反射でそれを潰そうとする連中の存在も見えてきている。自分は子どもがいないし子どもとのコミュニケーションもどちらかといえば得意じゃないけど、傍目に見てきた子育ての大変さは逆に自分には無理だったと自信をもって言える程度には理解できるし、子育ての情報共有や連携を切なる願いとして行動に結びつけていこうとする人たちの思いはよく分かるから、出来るだけ協力していくつもりでいる。この山奥の小さな街ではただ新しいことをやろうとするだけでも批判の的になりがちな中、家父長制の習慣的に低く見られているふつうの女性たちが新たな価値を生み出そうとする意志こそが尊いと思うし、少数ではあってもそこに協力しようとする家族の存在が確実にあることを知っているから。