「暴力ガードマン」と労働運動 ──「労働立法」としての警備業法── https://www.ritsumei-arsvi.org/essay/essay-5244/
立命館大学の大学院先端総合学術研究科に所属している岩﨑弘泰氏による研究ノート。1972年に成立した警備業法によって警備会社やガードマンの職掌の範囲が(改めて)定められたその背景には、労働争議の場において組合側をフルボッコするために作られた「特別防衛保障」なる警備会社が各地で暴力沙汰を起こしていたという事情があった──そうで、新自由主義において「アウトソーシング化」と呼ばれることになる動きをこの特別防衛保障は先取りしていたわけですね。
岩﨑氏、《「警備業の労働実態を明らかにする」とのテーマで始まった私の研究は、「労働組合や社会運動団体等の活動の自由を、如何にして守るのか」との別のテーマにつながり、現在に至っています》という見通しのもと、参与観察も行なったそうで、博論→公刊というルートを辿ったら読んでみたいですね。警備会社、アウトソーシングと人材プールの両方の側面があります(知人の画家も一時期警備会社で働いてましたから)ので、分析対象としてなかなか一筋縄ではいかないですが [参照]