その《備忘録・日記》シリーズ、当方はLADS Galleryでの個展や天野画廊が毎年開催している「アーティフィシャルな位相」展で何度か接したことがありますが、18cm四方のカンヴァスに毎日(!)ドローイングを描くというものとなっており、《言葉のように》シリーズとは違ってどこか具象性を帯びたイメージを描くことも辞さなかったりと、松田氏の肉声をより身近に感じさせるものとなっている。最近はより自由になってきているように見え、既に大ベテランである氏が、しかし新たな位相を貪欲に求めていることが伝わって、いよいよ端倪すべからざるものとなってきているわけで、これは注目しなければならない。 [添付: 7 枚の画像]