《Tardiology》(1968)、巨大なダンボール箱を何段か縦に重ねて設置し、自重で崩壊するまでを作品としています(←いまさら)。当方は2019年に京都府立植物園で有志たちによって行なわれた再制作で一度接したことがありますが、既に崩壊したあとでした(画像参照)
「Tardiologyへの道程」展ではこの作品を60〜70年代における彫刻から立体への移行のターニングポイントと位置づけ、野村の師だった堀内正和と辻晉堂との対質を通して──つまり、過去の「戦後彫刻」の側からこの作品を再考することが企図されているのである?──改めて位置づけるようですが、それだけにかかる野心的なキュレーションに野村がどう応答するかを見てみたかったわけで……
https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20231027-20231217