弘法大師・空海の生誕1250年を記念した特別展「空海 KŪKAI ― 密教のルーツとマンダラ世界」が奈良国立博物館で来年4~6月開催 https://artexhibition.jp/topics/news/20230829-AEJ1562035/
2024.4.13〜6.9とのこと。空海(774〜835)の生誕1250年ということで、密教絡みの国宝や重文が多数出るようです。
そう言えば、先日国立国際美術館で開催された村上隆氏とのトークで篠原資明氏──『空海と日本思想』(岩波新書、2012)という著書があります──が、村上氏の作品(特に近年の、仏教美術を露骨に参照している作品)について仏教を参照しているけど禅的ではないとし、空海との思想的な近しさを指摘してました。『空海と日本思想』は発売当時、それまでベルクソンやドゥルーズなどについての著書が多かった篠原氏が突然空海を論じたことで、ちょっとした波風が立ったものですが、氏の議論の是非についてはにわかに言えないものの、まずは空海の残した諸文物に接してみることから始めることが必要ではあるでしょう。
「両界曼荼羅」をどうしても「限界曼荼羅」に空目