抽象絵画のこと、ずっと知りたかった。[前編]|MONONCLE https://mononcle.art/story/page-15575/
アーティゾン美術館で開催中(〜8.20)の「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ」展の紹介記事。この前編では会田誠、杉戸洋、堂本右美各氏によるインタビューやエッセイを交えており、意外と(失礼!)読ませるものとなっています。後編は7月5日更新予定。
特に──同展に出展されている堂本尚郎(1928〜2013)の作品についての──堂本右美女史のインタビューは、彼女の母で画家の毛利眞美(1926〜2022)の評伝として先日上梓された高見澤たか子『ふたりの画家、ひとつの家 毛利眞美の生涯』(東京書籍)のパブリケーションを兼ねつつ、この記事の中でも他二氏と較べて多くの紙幅を割いており、同展に毛利の作品は出てないけど、近代絵画・抽象絵画史におけるジェンダーギャップに目を向けさせるものとなっていました。これを読んでからアーティゾン美術館に行くのが吉なのかもしれません(当方は見に行けませんが )
抽象絵画のこと、ずっと知りたかった。[後編]|MONONCLE https://mononcle.art/story/page-15626/
アーティゾン美術館で開催中(〜8.20)の「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ」展の紹介記事。後編ではサム・フランシス(1923〜94)の息子で画家のフランシス真悟氏と、猪熊弦一郎(1902〜93)に造詣が深い編集者の岡本仁氏のインタビューを交えて構成されています。
その岡本氏のインタビュー、猪熊に先んじて渡米していた岡田謙三(1902〜82)にも触れていたのが印象的。岡田が向こうで唱えた(?)「ユーゲニズム」については、日本のモダンアート史の中で触れられる機会がやけに少ないし、この展覧会でも結局作品が出展されてないようですが、日本の戦後美術と欧米のそれとの関係を再考するに、またしても「語られないことでその存在感を示す」ことになっており、でもそろそろまとまった回顧展がなされるべきではあるわけで。岡本氏のインタビューは、そうした未決の問いにこの展覧会もまた開かれてあることを示していたと言え、なかなかGJ
QT: https://fedibird.com/@wakalicht/110631104760674999 [参照]