本日は京都。京都市立芸術大学ギャラリー@ KCUAを見て回りました。現在開催中なのは、オランダのアーティスト、フェムケ・ヘレフラーフェン(1982〜)の日本初個展となる「Corrupted Air|腐敗した空気」展。
《抽象的な価値体系が歴史学や個人の生活、また生態学的に与える影響に焦点を当て、金融技術やインフラによって切り取られた物質的基盤、地理、価値体系に関する研究をもとに作品制作を行う》(←フライヤーより)という彼女。今回は1Fでカタストロフィ・ボンド(自然災害を対象とした債券)を取り上げてそこから災害→大絶滅に至るかもしれない人類のリスクに言及したインスタレーションが、2Fでコンゴ民主共和国におけるレアアース採掘現場を舞台に、現代の山師たちが鉱床のあるっぽい場所をメタバース化していることから、仮想化された場所と実際の映像とを組み合わせた映像作品などが展示されており、現在の金融資本主義が到達している仮想空間資本主義を批判的に抽出するものとなっていました。なかなか良かったです。3月21日まで