奥様は魔女を見てベニーとキャシーが2人で笑っているとこ、あれだけでわかるじゃないですか。荒くれ集団の中でも飛び抜けた暴れ者でも「奥様は魔女」の世界を楽しめてた時代。いうて女性にそこまで暴力的にふるまう人らではないんだよな。まあ白リーバイスを手形だらけにするところでは褒められたもんでもない、それでも所有物ではなく一緒にいれば仲間の感覚がある。次世代はそうじゃなくなってく。そこには戦争が深い影を落としている
叛逆というよりも手を動かして生きる連中のひとつの連帯の形、ヴァンダルズというのははぐれものたちが自由でいられるシェルターだったんだと思うのね。だからこそ人一倍「外の世界のルール」に縛られないベニーの自由さへの愛が一線を超えてしまう理由にもなる。せつないねえ
ウィル・オールダムが出てるの、先に聞いてなかったら見落とすとこだった。ロウリー→ライカート→ニコルズってラインがここで繋がるわけですね。巨大な田舎としてのアメリカを語る映像詩人たち。てかウィル・オールダムのフィルモグラフィすごくね?
殴り合った後にビール飲んで仲直りする世界にいたかっただけのジョニーをいちばんわかってたのは同じ人を同じ理由で愛したキャシーなんだよなー、ってあたりもよかったよね。この世界は同じ場所にずっとはいさせてくれないのだ。