『視線』をNetflixで。あんまり良いとは思わなかったんだけど、ルーマニアに失礼がないように撮っているとこは良いと思った。
差別性を指摘されることを避けながらもステロタイプ表現で「こわい場所」「荒んだ場所」扱いしたいときの記号としてなんか東欧のイメージってあるじゃないです?あれを全然やってない。アパートも街も綺麗だし、カルチャーギャップもないし、強面っぽい人も別にそんなでもない。
でも実際アメリカから行ったら薄暗さ薄寒さなんか不安になる印象は持ちそうな感じの画面で(建物のフレームの四角さの強調からかなー)そのバランスはとれてる気がした。
一方で「見られてる」が君は知らない場所で言葉も通じず不安だから…と言われてしまう、というとこから予測されるとこを出ないままに進んでしまうのでヒロインほどに観客を緊張させられてないのはあんまりだなー
あとここで話されてるルーマニア語、今まで見たルーマニア語の映画よりなぜかイタリア語っぽさを強く感じたな。ロマンス語系だからそれはそうか。
それにしてもこういう「現地言語を話せない人の孤独と不安」をベースとしつつも、ある程度英語が通じる人が(特に若い人には)多い環境だから成立するサスペンス見るとやっぱ英語って覇権言語なんだなーと思うわね、良し悪しではなく現実として