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ペトラ・フォン・カントの苦い涙見たんだけど、やっぱり私はファスビンダーわからん側のままかもしれん…不安は魂を食いつくすはすっごい好きだったんだが、あれはそもそも元ネタが好きだからな…もう少し見てみないことにはわからんのだが、うーん…すごいとは思うんだが…

資本主義と愛と社会圧はどういう比率でかけようとも無様で惨めな計算式になる、みたいなとこは興味深いんだけどさ。やっぱりわたしは演劇的空間が苦手なんかな、カット割っててもワンシーンワンショットに見えて狭さを強調しつつもかなり意図を持って動かしてあるカメラワークそのものは素晴らしいと思うんだが、それでもなお…

第一幕のひたすらベッドで喋ってるペトラさんでかなり疲弊してしまい、二幕の口説きでもまだしっくりこなくて、女性だけの密室ドラマとして支配と被支配の捩れがみっともない方向にグイグイいく第三幕でようやく「入れた」感があったし、あのパートのわかりやすい酷さがいちばん好きだった。とびきりかわいい赤ちゃんみたいな顔のハンナ・シグラだからよいのよね、無邪気に傷つけるんではなく相手が傷つくように傷つくように振る舞う、その意味をわかってさらに縋り付かれることまで予測してて、それでいて何も考えてないような不思議な顔をしててね 

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