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A24の見逃しから2本。「BODIES BODIES BODIES/ボディーズ・ボディーズ・ボディーズ」は全然いいと思わなかったんですよ。暗闇でネオンとスマホのライトだけというのが語りに全然活かされないし。脚本を読んでるみたいな映画の典型で、映画を見てる気分にならない。リッチキッズの感じ悪さやメンタルのあぶなっかしさを最初からそのまんま撮っちゃうせいで(ルーペニアンの原案どうだったんだろ)ミステリとしての仕掛けに想像がついてしまうのとか興ざめ~となってた。ただ、おそらくこれは今の20歳そこらだとアクチュアルな感覚なんだろうなと思う。「映画的な感覚」をもはや気にしてはいけないのかもしれない…自分が中年になったのを感じる。

一方、「Zola ゾラ」がやたら面白くてですね。撮影アリ・ウェグナーと音楽ミカ・レヴィという人選からわかるとおり「スタイル先行で撮るべき内容をひたすらスタイル先行で撮る」ができているので安心して見られた。2015年くらいの話なのでそのくらいの時期の感覚に忠実なとこも好き。「アフター・アワーズ」とか「眠れぬ夜のために」とかで美女と出会って悪夢に巻き込まれてたのは男だけど、それが現代で女になるとこういう語りになる、みたいな新鮮さも。そして圧巻のライリー・キーオのよくわからなさ。何だあれ?

監督はどちらも40代前後の女性、なんならボディーズのほうが上なんだな。演出がどうも映画らしくない気がしてしまうことに別に作り手の世代は関係ないかー、うーん、でもあれどうしたって若い子に受けるように作ってある気がしてならなかったんだよな…ゾラはそういう感じがないのが好きだったんだよな…

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