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夏も終わりの気配がしてきたので『あの夏のルカ』を見たのですが、え、これ普通にすごくよくできてるのでは。小品としてなんだけど。体育館でみる児童映画的なポイントがかなりきっちり押さえられている。ジブリの影響下にある作品において最もきちんと「児童映画」をやれてるのではないか(カートゥーン・サルーンとか好きだけど「児童映画」は作ってないと思ってるので)。やはりポイントはイタリアなんだろうか。

ジュリアのおとうさんの「生まれた時からこうさ」とか、地味にいいんだよな。そこに意味なんてなくていいのよ。まあ大団円が雑という欠点もあるんだけど、でもあの「気づいてないけど、そこにはもうずっといたんだよ」の表明はこどもさんにとても大事なことを伝えているのでは。まだここか、と言ってしまうには勿体無いと思うよ。

こどもにも仕事があるのが当たり前だった頃を舞台にしてしか描けない児童の児童らしさってあるよねー、と前日にみた「エンドロールのつづき」とタッチはまったく似てないのに近いところがあまりに多いのに(あのラスト!)少し笑う。定型の強みが見直されているとしたら、それは良いことだと私は思う。

やはりどこかで人形劇とアニメーションのまとまった論考を読みたくなってきた。ソウルフル・ワールドやレッサーパンダで少し心が離れてしまったんだが、この路線でキャラクターのパペット化(なんかひとみ座っぽいの)が進んでくれたら期待できる気がする(むしろそこしかないよねとも思うし、その路線のほうが好きというだけですが)。見逃してたミラベルとかマイエレメントとかも見てみようっと

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