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「TITANE/チタン」面白かったー。クローネンバーグとの距離はいまだ測りかねている私なのですが、クローネンバーグチルドレン的な女性監督たちのより即物的になってて観念的なこと言わせないやつは好きだな。あくまでも身体、車、炎、暴力!突き刺す性へのコメンタリーみたいなとこもあるようなないような。

最初こそ金属物質としての車に対するフェティッシュのほうなのかな?と思ってたんだけど、なんかそういう話でもなかった。ただただ人間身体の捉え方がおもしろー!きもちわるー!もろーい!つよーい!おもいどおりにならなーい!って感じがそのまんま。普通もっと暗く審美的に撮りたくなるであろうなーってシーンも結構あると思うんだけど、なんか全体に平熱っぽいんだよな。

音の使い方も金属的なキーン!に欲望の感じがうまく出てるし、RAWよりふざけている感じが増していて(特に殺人パートのあのノリ)嬉しい。欲望と物語の共犯を愛と呼ぶ先の身体的達成、みたいな謎神話でもあって。同性間での性的な関係とか越境する身体というのは描かれつつもいわゆる「クィア映画」的ではないと思う、一方ですんごい「クィアな映画」だと思う…って前もこんなこといったな(首のときですね)

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