「ナイアド ~その決意は海を越える~」は『フリー・ソロ』コンビが手がけていることもあってとにかくやりたいからやる、という無茶な人を劇映画でありながらそのまんまに映すことに成功している。メイン格の人たちの再現度が高すぎて「最高額の予算がついたドキュメンタリーの再現ドラマパート」みたいになってるとこもあるのだけど、何しろ実話として魅力的すぎる関係性の話なのが好ましかった。ラストがね、人間ー!人間すごいよー!って感じなの泣いちゃう。自然相手のアスリートものとしての勘所と役者の良さがすごくハマってた印象。劇映画の演出技術面では引っかかりが少しあったけど概ね満足です。愛だろ、愛。
ウザいとことか仲間にも上から目線な態度とか「クラゲに刺されちまえ」とか言ってライバルの失敗を望むようなダイアナさんは全然完璧ではなく(最初から異様な負けん気の残り火が垣間見えるのがいい)でもやっぱりねー、こういう人になら「最後まで一緒にいったるわ!」ってなる気持ちもわかるんよ
アネット・ベニングとジョディ・フォスターの30年来の親友ぶりも航海士のリス・エヴァンスの佇まいもめちゃくちゃよくて、わーとなりました