『ハート・ショット』オチだけちょっとピンが甘い感じで惜しいんだけど、いちばん見られる短編だった。というか短編という形式は何をすれば面白いかがわかってないと長編より厳しいと思うんだよな。こういう「そういう話?」ってことができないとつまらないことのほうが多いと思う。女の子ふたりもフレッシュでかわいいし、ここから始まるドラマが作れそうな雰囲気もあるし。
『彼方へ』序盤のピアノポロポロ系スコアにかわいい子どもと遊ぶ父…みたいなとこのつまらなさからもうダメな予感全開で、最後まで全部に「感動の記号」をつけてるような…「大切な人を失った話」をこんなそのまんまに描くの何の意味があるの。理由をすっとばして運転手にするご都合主義もいたたまれない。オイェロウォさんの泣き方だけがすごかった。路上に落ちる大粒の雨みたいな涙。でもそこの流れの酷さも目を覆うレベルで、よくまあこんな…監督は著名な写真家らしいのですが…割と本気で腹がたった珍しい例。
『フランケンシュタインの怪物の怪物』デヴィッド・ハーバーさんの父親が残した謎テレビ番組をめぐって…というモキュメンタリーなんだが、なんで作った?感があるつまらなさで、でもこれはつまらないことを狙っているのもわかるからまあ、ダメージは低め。ハーバーさんを愛でる目的の方なら、まあ…