「十字架」をU-NEXTで。チリの軍事クーデター直後に各地で起きた左派弾圧(国家による虐殺)の真相についてのドキュメンタリー。
私はあんまりこういう進行好きではないなあ。飛距離がない感というか…独自スコープ(極端に美しくてポエティックなパトリシオ・グスマンと比するべきでもないかなとは思うが、私はあれくらいがいい)がほしい。これはこれで意義があるのだけど、なんか肌に合わない感。終盤のたくさんの十字架ショットに入るビデオノイズの入れ方とか、なんかなー。今の映像がときどき「当時の映像」に見えるというのは興味深くはあったけど。
ひたすらに時の止まったようなその土地の映像の長回しが続き、当時の書類や写真、そこに実際のその地域住民たちが証言を読み上げるのが重なっていく。んだけど、そこの相乗効果があんまり見えないような…今も彼らを殺した人たちの工場で持ってる町なんです、はチラ見せでなくそこが軸になってよかったような…