子「浦島太郎読んで」
親「昔々あるところに……」
子「もっとフォークト=カンプフ検査っぽく」
親「君は海辺にいる。砂浜を歩いていて、ふと波打ち際に目を遣ると……」
子「どこの砂浜?」
親「どこの砂浜だって違いはない……これはお話なんだから」
子「だけど、なんで僕はそんなとこにいるの?」
親「人生に飽きたか、自分で望んだか、どうだっていい……で、波打ち際に行くと、ウミガメがいる。そいつは子供たちにいじめられていて……」
子「ウミガメ? 何だそれ?」
親「カメは知ってるだろう?」
子「もちろん」
親「同じようなやつだよ」
子「でも見たことないよ、いや、言いたいことは分かった」
親「君は近づいて、そのカメを助けようとする」
子「パパがその質問を作ったの? それとも、その本に載ってるの?」
親「君はカメを逃がしてやるよう言ったが、子供たちはいじめるのをやめない。そこで君はカメを助け、海へ逃がしてやった」
子「どういう意味? 僕は助けるの?」
親「言っただろ、君は助けるんだ!助けるのは何故だ?」