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市民社会における「傷つき」 

近代以降の市民社会は基本的に紛争が絶えない社会であると仮定されている。なので民法も行政法もこれだけ複雑化、巨大化してる。
逆に封建制などのほうが紛争は少ない。すぐ武力や暴力に頼れば済むので。

なので市民社会においては、常に起こる紛争を調停していく能力が求められる。
ここを誤解して「大事なのは人を傷つけないこと」「怒らせないこと」とすると、話がややこしくなりがち。

人を傷つけないのも怒らせないのももちろん大切だが、市民の平等が仮に前提とされている社会形態で傷つきが発生しないのは無理。

問題はトラブルが発生した後の調停や譲歩や住み分けになるが「絶対に人を傷つけてはいけない」というイデオロギーではその譲歩や住み分けが出てこないケースが多い。被害者と加害者に立場を分離して戦争しがちなので。

なので、なんというか、絶対王政を目指しているのか、、、と思うことがある。

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