たとえば"善良な"ミャンマーの仏教徒が、ロヒンギャの人々の受難を無視する。
知ったところで、"あれは違法移民だから追い返しているだけだ"という政府のプロパガンダに大半の人々は飲みこまれる。
酷いのになると"異教徒だからしょうがない"というロジックまで見せる。
ビクティムブレイミングに加担してしまう。
それを見た日本人が"まあ人権意識の低い人々だから"と高みの見物をする。
エスニックマイノリティに対する人権侵害において何度も何度も国連から勧告されている国の人間が"人権意識が低いから"と。
ともかく。
ミャンマー軍部のクーデターに反対した多くの市民がデモに参加し、それを鎮圧するためにミャンマー軍部が実弾を発砲し、数百人が命を落とした。
その前にもロヒンギャの人々の受難を危惧しサポートしていた人も多かったけれども、大多数は無関心でいた。
しかしこの時、"善良な"市民はニーメラーの警句を実感することになった。
アメリカでもヨーロッパでも、ていうか韓国でも日本でも、間接的にガザの虐殺に関与している西側の人々は、イスラエルの蛮行を酷いと思っているものの、大体の人々は無関心のまま過ごしている。
ビクティムブレイミングも大きいのだろうけれど、なんとは無しにミャンマーの友人達を思い出してみたり。