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別に日本帝国が邪悪だからといってその臣民も邪悪だったかというと、まあ総体としては邪悪なんですけど。
個々人としては邪悪じゃない人もいたわけで。
そういう普通の市民が受けた戦争被害は大いに語ればいいと思うんですよ。
私が常々言ってるのは、そういう自分や自分の先祖が受けた被害を痛みとして感じ取れるならば、自分や自分の先祖が行った戦争や植民地加害を受け止めるのもセットでしょう、ということ。
大量殺人事件で犯人が逮捕される際に傷付くのは、まあお気の毒様とは思うけど、という話ですよ。
大量殺人犯が血の海の中で「殴られたー!」とやってるようなもんで。
ホラーでしょ？
ホラーですよ。
あと、アメリカが核実験するのにネイティブアメリカン居留区でやったりして先住民族が後遺症の被害を受けたり、アメリカだけでなくフランスとかも植民地のカリブ海とかで核実験して周囲の住民に深刻な健康被害が出たり、って常識かと思ってたんですが、それすらも知らない人が多いことにちょっとしたショックを受けましたね。
ひたすら日本が受けた被害、という教育しかしてこなかったのか、と。
核の被害を語るならば、人類や全生命に対する視点が不可欠でしょう、と私が勝手に思ってたからなんですけど。
まあ、いずれにせよ、ぞっとしない。
8月だからかアメコミヒーロー映画を多数作成してる映画監督が原爆開発者の映画監督したからかなんか知らないけど、ヒロシマナガサキをバカにするなとかいう向きがマストドンでも湧いてますけど。
バカにしてないよ、その想像力と共感性を自分達のおじいちゃんおばあちゃんよりもっと外に向けてみなよ。
100分の1でもいいから。
そうしたところで、同じ熱量で原爆被害語れんの?
おじいちゃんおばあちゃんが犯した数々の加害は、まだ無視できんの?
という話ですよ。
被害は大いに語ればいいから、ならば同じように加害を語れと。