民主党政権の頃、作家で政治家の田中康夫がラジオ番組でこんな事を言っていた。曰く、「民主党政権の農家への個別所得補償政策は最悪だ。何の努力もせずに天に向かって口をあんぐり開けていたら美味しい補助金が降ってくる」とか何とか。今度のような台風が来ると、田中の主張がいかに冷酷なものかを痛感する。農業というのはほんの少しの気候の変化で豊作にも凶作にもなる。今年は豊作だと喜んでいたら台風の襲来で逆転大凶作ということも起こりうる。農業とは極めてギャンブル的な商売なのである。だからと言ってこの国から無くなったら困る職業である事は間違いないのであって、だから凶作時には補償をする政策が絶対必要な訳だ。田中みたいにリベラル派インテリに大人気だが、しかしてその実態はチンピラ新自由主義者という輩は珍しくないのかもしれない。

こんな事を書く気になったのは、私のポポーが台風にやられて葉っぱの半分くらいがちぎれ飛び、ただでさえ数少ない実も1番大きく育っていたやつが落ちてしまったから。この怒りと悲しみを一体どこに持っていけば良いのか。所詮は家庭菜園だから膝を抱えて不貞腐れていれば済む話ではあるが…。