2話まで観た。めちゃおもしろいわ………

どうしようめっちゃいい…という戸惑いしかないが、私が昭和生まれだからノスタルジー的なものを感じているのは少なからずある。しかし私はプロレスのルールも何も知らないし、スポーツに興味が無いし、閉じられた世界の陰湿さや業界の問題などむしろ嫌いなくせに、プロレスのことちょっと好きになってきている。似た感じの作品として「サンクチュアリ」ではここまでオモロ〜！とならなかったのはなぜだろうかと考えると、それは、これが「プロレス」ってことなのか、もしかして…

おそらくなんだけど、時代的にもジャンル的にもちょうど鈴木おさむが得意とするところらへんなんじゃなかろうかと想像している

3話を観た。母ちゃんと妹はずっと香の味方だったじゃん。父ちゃんと別れるかどうかは確かに母ちゃんが判断することだけど、同じように苦労してきた、しかも金を入れてくれてる娘を全無視して父ちゃんの味方するようなことある？病気をして心を入れ替えたとはいえ。娘の様子がおかしいのに事情も聞かず。かなり無理矢理感を感じてしまった。しかもそのあとキレたとはいえ事もあろうに香は母ちゃんにも圧をかける。しかもその後壁が抜けて、かつてのクソ父と同じ場所に落ちる。いや香はそういうクソじゃないだろ？！暴力を振るう意味では同じクソか？いやそれでも同じじゃないだろ。
ダンプ松本の爆誕への転換を重視しすぎていて、これまで丁寧に描いてきた筋が通らないように感じる。しかし、と同時に血が沸騰するような興奮ってこれかということも実感してしまった。文脈はどうでもよいとするならば、あんなに良い子だった香があっちからもこっちからも追い詰められて凶悪ヒールに転換する筋書きは、そりゃ気持ちいいよ。トラックの上で鎖を手に取るシーンのカタルシスたるや。ゆりやんの迫力もすげーよ。だけどそこに全体重では乗れねえわ〜〜〜

でも観るのやめようとはならない時点で私は負けている。ちがうんよ、わたしはダンプ松本のことどっちかというと好きだし、白石和彌監督の作品も好きだと思うし…（負けている！）

こまけーことはいいんだよ！！！客を興奮させるのがプロレスだろ！！！！！（パイプ椅子）と言ってくる自分もいる。おおお…助けて…私が見ているのはドラマではなくプロレスそのものなのではないか…？

文脈はいらなくて興奮できればいい、というのは私がプロレスに対する知識ゼロだから抱いている偏見かもしれない。プロレスのこと分かる人に相談？したい

@nanaya プロレス一応好きでした
ガキの頃にテレビで見てたっていうだけで、女子プロはほとんど知らないしダンプ松本の全盛期とかさらに知らない＆ドラマも見てないので教えるには役者不足ですが…（なので黙ってた）
プロレスの一般的な話ならちょっとだけ分かるかもしれないです

とりあえず、プロレスはグレーな領域が大きいだけに客の認識や見方もバラバラ（どこまでガチなものとして扱うかとか）なので、興奮できればいいというスタンスも普通にありだと思います

文脈というのはちょっと分からなかったですが、誰と誰が反目してるみたいな設定のことかな？

@nanaya あ、興奮できればいいというのはプロレス自体じゃなくてドラマの方の話なのかな…
なんにせよ、何か聞いてもらえればできる限り答えます

@ultrasoramame ありがとうございます…！なるほど、見る人によって認識や見方が異なるのですね（当たり前か…）。興奮できればいいというのもありとのこと、了解しました。

文脈というのはドラマのストーリーのことでして…主人公の松本香が、優しくていまいち成果を出せないレスラーから凶悪なダンプ松本へと転換するまでの持っていき方に違和感があって、それまでのストーリーからすると文脈に合わないなと感じました。しかし覚醒シーンはかなり興奮するものだったので、私としてはその違和感を差し置いて、ダンプ松本爆誕の興奮を味わうことに罪悪感のようなものがあり、ごにょごょ考えています。

でももしプロレスの楽しみ方が一般的に「興奮するなら何でもいい」という感じで、この作品もそれに沿っているとすると、私の方が野暮なのかもしれない…と思いまして…。でも人によっていろんな楽しみ方をしていてオッケーということであれば、そこが飲み込めても飲み込めなくても自由なのかな、と思い始めています。

もしよろしければですが、参考までに、ル豆さんにとってのプロレスの好きなところを教えていただけると嬉しいです！

@ultrasoramame あ、今はそんなに好きでもないかしら…？ もしそうなら過去好きだったところでも大丈夫です。プロレスより他の格闘技のここが好き、とかでも大丈夫です…！

@nanaya 今は面白そうなレスラーや特定の試合の話題が目に入ったらちょっと見てみるぐらいですかねー。でもプロレス自体は面白いものだと今でも思ってます。

プロレスの好きなところは、曖昧なところですね。さっきの返信にも通じますが。
スポーツのような見世物のようなよく分からない存在で、人によっていろんな見方をしてるところがいいなと思います。

ファンが「真剣勝負じゃないのは薄々分かってるけどあえて真剣勝負として観戦し、真剣勝負として語る」というややこしいことをする（していた）エンタメなんて他にあまりないので、面白い文化だなあと。

ただこういうプロレス観みたいなのも、それこそ世代とかによってかなり変わってくると思います。ダンプ松本の時代のファンは、もうちょっと真剣というか思い詰めた感じで見てたイメージがあります。スポ根的というか（リアルタイムでふれてないので想像ですが）。
ドラマでも描かれてるかと思いますが、特に女子団体はアイドル的な売り方をされるレスラーも多かったみたいですしね。

@nanaya あ、単純に「他人にプロレスをお薦めするなら何と言うか」という話でしたら、「軽量級の試合はピョンピョン飛んでグルングルン回ってサーカスみたいで面白いよ！」と言いますね。自分もどちらかというと軽量級が好きだったので

@ultrasoramame 「真剣勝負じゃないのは薄々分かってるけどあえて真剣勝負として観戦し、真剣勝負として語る」ですか、なるほど……それを伺って、私がずっとプロレスってなんなんだと思っていたのは、そういう真剣なのか芝居なのか判別がつかないところを無理にどっちか判別しようとしていたからかも…と思いました。でもその曖昧さこそがおもしろいんですね。確かにそういうエンタメは他に思いつきません。

あの作品には、仰る通り、結構思い詰めた感じで見世物をやっている雰囲気があります。それはそれであの時代の空気なのかもしれません。

時代でも変わるし、軽量級でもまた異なるおもしろさがあるんですねぇ。サーカスみたいなイメージはありませんでした。これほんとに人によって全然違いそうだから、プロレス好きな方に会ったら、どこが好きか聞いてみるキャンペーンをやってみたいものです。

こうして考えているうちに、あまり文脈というか辻褄にこだわり過ぎるのも、なんか違うんだなという感覚になってきました。丁寧に教えてくださって、ありがとうございます。

@nanaya すごく的確に読み取ってくださったようで助かります。

ちょっと言葉足らずだったんですが、見る側のスタンスの違いはありつつも、レスラーの側はある意味でずっと真剣勝負をしてるんですよね。受け身や着地をミスしたら、後遺症が残ったり死んでしまったりすることもあるので（自分が小学生のときから見てた三沢光晴さんという選手も、試合中に亡くなりました）。

「この角度で投げても受け身を取ってくれるはず」とか「この高さから飛んでも体で受け止めてくれるはず」という相手への信頼があるから成り立ってるんだと思います。なのでプロレスは「受け」がすごく大事なんですよね。

プロレスのどこが好きなんだキャンペーン、いいですねー。ここ10年ぐらいでファンになった人は、自分あたりとは全然違う捉え方をしてると思います。

https://www.youtube.com/watch?v=6moo99RWm4M
これ、自分がよく見てたサーカスみたいな方のレスラーです。2分ちょいぐらいのダイジェストです。よければ。
（権利的にOKなのか分かりませんが、視聴する分には合法ということで…）