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『僕は猛禽類のお医者さん』齊藤慶輔(KADOKAWA)読み終えた!
絶滅危惧種の猛禽(オオワシ、オジロワシ、シマフクロウ)を中心に、鳥類を治療する猛禽類医学研究所の齊藤先生の本。幼少期のフランスでの経験や、学生時代の経験、これまで実践してきたこと、今やってること、これからが書かれている。とてもよかった。
『野生の猛禽を診る』でも書かれていたけど、ハンターと保護活動の葛藤にはやっぱりグッときた。ヒグマなどには銅弾のほうが効果があることとか、生のハンターの声として収録されてるのはすごくいいなぁ。
人間が人間として「どう」野生/自然に責任を取るか、すごく考えた。
猛禽類だけじゃなく、自然界では鉛中毒は深刻で、最近ではジビエをいろんなところで取り入れてるから、実は人間にも鉛中毒の影響がこれから出てくるのでは?という問いが投げかけられていたり。「生物資源(ある意味で資本主義的な利用)」が、もたらす課題でもあると思う。クラファンの返礼品に、野生動物に関わるアーティストの作品を取り入れたり、芸術作品を自然保護活動に活かしたいという取り組みもいいなと思った。わたしも、生き物の小説を書くときは、それらが保護活動に繋がればいいと思ってる。
齊藤先生のロシア冒険記、読みたいです。

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